アンチェインアームズ追加エフェクトの中で個人的に驚いたエフェクトの一つに《マグネットジェイル》があります。行動値を強制的に0にするこのエフェクトは早期に戦闘を終わらせる傾向のあるダブルクロスにおいて実質的なターンスキップとして機能し、影響力は計り知れないと思っています。
ところでエフェクトアーカイブにも既に行動値を0にするデバフは存在します。それがバロールの《停滞空間》です。《マグネットジェイル》と違う点はメジャーアクションのエフェクトであること。セットアッププロセスで使える《マグネットジェイル》よりも即効性に欠けます。しかしメジャーアクション故のカスタマイズ性の高さが売りで、実際バロールの中でも組み合わせを想定されている「ダメージを与えないメジャーアクションエフェクト」はいくつか存在します。もちろんバロール以外にも組み合わせたいエフェクトは存在するので、ピュアバロールによる最大レベルの高さを活かすのも、クロスやトライによる拡張性の高さを活かすのもいいでしょう。
そもそもダブルクロス3rdにおけるデバフの立ち位置はどうなのでしょうか。どちらかというとエネミーが使用してPCを苦しませるもの、という認識の人も少なくないと思います。PCに求められる要素は火力と手数である傾向が強いと考えられるダブルクロス3rdにおいて、ダメージを発生させず戦闘を長期化させるデバフキャラはもしかしたら敬遠される存在かもしれませんね。しかしGM視点、実はデバフを扱うキャラはいい意味で扱いが大変な存在だと思うんです。上記の通りダメージを出すキャラはそのまま脅威ですが、デバフはGMが用意したエネミーの構成を破壊しかねないポテンシャルを兼ね備えています。今回ピックアップした《停滞空間》や《マグネットジェイル》のような手番に影響するエフェクトや、攻撃を腐らせるエフェクトなど、デバフの内容を選べば、盤面に多大な影響を及ぼし、味方の立ち回りを楽にさせる要素になるはずです。全員アタッカーの構成は良くも悪くも相手の脅威をもろに受けることになるので、非常に脆いパーティーであることは認識しておく必要があります。その脅威を和らげる効果のあるデバフは見過ごせないものであると私は思います。
てか使いたいキャラ使おうぜ。
長くなりましたが今回のキャラを提案してみます。
バロール/ブラックドッグ/オルクス
能力値2241
エフェクト
《加速装置》Lv2
《コンセントレイト:バロール》Lv2
《死神の瞳》Lv4
《停滞空間》Lv2
《縛鎖の空間》Lv2
《要の陣形》Lv2
メジャーアクションでデバフを3体に掛ける構成です。行動値を早くする必要があるので、《加速装置》を取得しています。行動値16もあれば大抵は追い抜けるはずです。
メジャーアクションのエフェクトには、まずは紹介した通り《停滞空間》に加え、バロールから《死神の瞳》を取得しました。自力でダメージは出ませんが、他人の火力を向上させることで補います。他のエフェクトが回数制限のあるエフェクトばかりなので《コンセントレイト》はバロール指定が安定します。
オルクスからはBSの重圧と放心を付与できる《縛鎖の空間》を取得しています。放心は正直おまけではありますが、オートアクションを縛れる重圧はGM視点でも頭を悩ませるBSになり得る存在です。オルクスのエフェクトを採用することで《要の陣形》による複数体対象に取る手段を採用できるのも高ポイント。自身は行動値を上げて先手を取り、エネミーは行動値を下げられサンドバッグにしてしまう、一方的な展開を期待できる構成です。
カスタマイズする要素は、ブラックドッグをサラマンダーにして《先陣の火》に変更することで、回数制限が入る代わりに行動値をさらに高くできます。《時間凍結》によってさらに強引に先手を取る手段も用意できます。
メジャーアクションに組み合わせるエフェクトも《悪魔の影》や《拘束する大地》などまだいくつか存在するので、好みで組み合わせてみましょう。
Dロイスは完全に自由です。さらにデバフを増やすなり、命中力を上げるなり好きに選んでみましょう。
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